ソーシャルメディアを上手く使う企業は、ソーシャルのメディアが違っても魅せ方の上手さは変わりません。今回はソーシャルメディアを上手に使うスターバックスのInstagram(インスタグラム)を見てみました。
→ ソーシャルメディアのファン創り(1)スタバとタリーズの Facebookページ比較
インスタグラム データー
スターバックス (ジャパン):
・フォロワー 184千人
・投稿146件
ちなみに、スターバックスの投稿数は、
タリーズのインスタグラムの半分以下ながら、
フォロワー数は約7倍 の開きがあります。
何が違うのでしょうか? のぞくと直ぐにわかります。
スターバックスのインスタグラム
大事なことにお気づきでしょうか。
スタバがインスタグラムで見せているのは、商品ではありません。
商品のある生活を見せている
ことがお分かりでしょうか?
▼ちょうど4月あたり。
桜仕様のカップを片手にトレンチコート。
出勤時かお昼時でしょうか。
スタバのある生活のイメージがわくと思いませんか?
▼そしてスタバカップを持つモデルさんの写真も。
スタバのカップを持っていることがカッコ良く見えてきます。
中心はモデルさんではなく、あくまでもスタバのカップです。
▼
1/31は愛妻家の日❤️
いつもありがとうの気持ちを込めて、今日は僕がコーヒーをいれる番。
妻へのプレゼントは、夫がコーヒーを入れるシーンのイメージ。
愛妻家の日というものに気づかされるわけです。
1/31は愛妻家の日❤️ いつもありがとうの気持ちを込めて、今日は僕がコーヒーをいれる番。 #愛妻家 #コーヒー #スターバックス
スターバックス公式さん(@starbucks_j)が投稿した写真 -
単なる商品写真ではなく、椅子の背もたれが見えます。おそらくオシャレなオフィスか自宅かもしれません。お花見気分の春フラペチーノを、という感じでしょうか。
椅子もピンクでコーディネートされていますから、生活感なく、インスタにあったビジュアルになっています。
タリーズのインスタグラムはここでは載せませんので、
実際のアカウントページへいってのぞいてみてください。
スタバと大きく違うのは、商品写真を並べてしまっていること。
そしてFacebookでも使っている写真をインスタに載せていること。
インスタグラムと共有することは行けないことではありませんが、
Facebook向けの写真をインスタに持って行っても弱く見えます。
スタバは、Facebookで使っている写真を
インスタグラムに使っていません。
つまり、
メディアに合わせて戦略的に使い分けているのです。
Facebookではダイレクトに商品イメージが伝わるビジュアルを。
インスタグラムではスタバのある生活イメージのビジュアルを。
写真内のブツの色にも配慮し、
フィルタ加工(インスタのお約束)したビジュアルに徹底しています。
→ スターバックス インスタグラム
→ タリーズコーヒーインスタグラム
まとめ
ご自身の商品に置き換えたときにどうなるのか、特に商品(モノ)を販売している人は、スタバのこの「見せ方」を研究してみてください。
人はモノが欲しいのではありません。
そのモノを手に入れた時の気持ちや気分など、
それを通して得られる体験が欲しいのです。
そのイメージを持ってもらうには、
人があなたの商品を手に入れた時の
体験イメージを訴求すること。
人は価値を感じたものにお金を出すのです。
あなたの商品をお客さまが
手にしたとき(する前)に感じる価値を
どう視覚化/言語化させていくか、
あなたの商品/サービスに置き換えて
ぜひ考えて見てみましょう。