著作権フリーの画像をお探しですか?ここでは商用無料で使える「正しい」画像の探し方と、そのときに必要なライセンスの知識を合わせてお伝えします。
「著作権フリー」ということばを「無料で使える素材」とカン違いしている人も多く、そのつもりでGoogle画像検索し、見つけた画像をブログに使うと違法になる可能性があります。
違法性のある画像の使い方をしているブログはクレームをうける可能性があるだけでなく、あなたのビジネスリテラシーを疑われかねません。
実際にマーケティング会社のサイトや弁護士さんのサイトで「著作権フリー」という表現を堂々と使っていて、かなりがっかりさせられることがあります。個人起業家のアメブロはいわずもがな。
ライセンスの知識は違法性のない画像を見つける早道です。なぜなら使用用途に適切なライセンスをピンポイントで探せるからなんですね。
この記事を読めば、ライセンスを認識して画像選びが安心してできるうえに、きちんとした印象を読み手に与えるブログができるようになります。
「著作権フリー」で画像検索をしてはいけない理由
よく「商用無料!著作権フリー画像サイト」と紹介しているブログがたくさんありますが、無料で使える=著作権フリーとは限りません。(厳密には間違っている可能性が高い)
実際には、著作権フリー=著作権放棄の作品を配布しているサイトはそうありません。これを多くの人が、使用権フリーのことだとカン違いしています。
自由に使っていい=使用権がフリーのこと。
著作権フリー=著作権を放棄したもの。
使用権フリーと著作権フリーとは意味がまったく違います。
「自らの思想・感情を創作的に表現した著作物を独占的に利用することができる」法的で財産的な権利のこと。
つまり自分の作ったものは独占して使えるし、他人に勝手に使わせない権利です。
ポイントは「他人に勝手に使わせない」だけではなく「条件つきで多くの人に使ってもらって役立てよう」と他人に使用を許可する権利でもあるということ。
「一定の条件下で自由に使ってよい」という素材のライセンスは使用権がフリーです。しかしその場合でも、著作権は「著作権フリー」の表記がない限り放棄されていません。したがって著作権フリーではありません。
分かりますでしょうか?
「著作権フリー」の言葉で画像を探すことは止めよう!
それを使えば無断使用=著作権侵害になってしまうのよ。
作った側からすれば、手間かけて作ったものを意図しない形で勝手に使われるのは面白くないよね。
残念だけど、ブログでそういう使い方をしている個人起業家は結構いるのよね。
「知らなかった」では通用しない判例も出ているので注意です。
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まちがった解釈での「著作権 フリー」の画像検索の仕方は、違法行為につながりやすいので止めましょう。
著作権フリーではなく「パブリック・ドメイン」「クリエイティブ・コモンズ・ゼロ(CC0)」で画像を探そう
1. 違法でない画像配布サイトの中で探す
2.次のこの言葉で探してみる
かな。
パブリックドメイン
クリエイティブ・コモンズ・ゼロ(CC0)
パブリックドメインが保護期間が終了など自然発生的なものに対して、CC0は著作者が自ら能動的に権利を放棄したものです。
クリエイティブ・コモンズとは、国際的非営利組織とそのプロジェクトの総称。著作権を尊重しつつ、著作物をより広くカンタンに利用するための新しい形を提唱する活動です。
- 自分の選択したライセンスのページ(コモンズ証)へリンクすることで、使用者が見てすぐ利用条件が一目でわかるようにしているルールで、著作権のないクリエイティブ・コモンズ・ゼロ(CC0)とは、その中のライセンスの一つです。
CCライセンスとはインターネット時代のための新しい著作権ルールで、作品を公開する作者が「この条件を守れば私の作品を自由に使って構いません。」という意思表示をするためのツールです。
CCライセンスを利用することで、作者は著作権を保持したまま作品を自由に流通させることができ、受け手はライセンス条件の範囲内で再配布やリミックスなどをすることができます。
CC0は写真素材にメタデーターを埋めるルールがあるので、検索できるんですね。
(著作権フリー)クリエイティブ・コモンズ・ゼロの画像の探し方
Google画像検索にはライセンスごとにソートする機能がありますので、これまでで正しい著作権無しのライセンスを学んだら、それを実行してみましょう!
Google画像検索でキーワード入力
https://www.google.co.jp/imghp
メニューの「検索ツール」>「ライセンス」をクリック
検索結果がでますが、ここでダウンロードしないように!
ライセンスの中の選択肢を見ます
- ライセンスでフィルタリングしない
- 改変後の再使用が許可された画像
- 再使用が許可された画像
- 改変後の非営利目的での再使用が許可された画像
- 非営利目的での再使用が許可された画像
とあります(2016年7月現在)。
個人起業家さんのブログなら「営利」としておきましょう。
・再使用が許可された画像
のどちらかを選びます。
私は切り抜いたり編集することがあるので「改変後」とします。
選択した画像が掲載しているウェブサイトの規約を確認
とたんに作品の雰囲気が変わりましたね。パブリックドメインやCC0は大体こんな感じです。ここでそのままダウンロードしたいところを抑え、選んだ画像の掲載先の規約を確認します。
英語で入力すると結果はちがいます(この場合、businessman)。 日本的である必要がない場合、私はだいたい英語で探します。 そのほうが絶対的に分母が多いので、より広くえらべますよ!
選んだ画像をクリックすると、掲載先のウェブサイトのURLがあります(赤枠)。
「pixabay.com」はクリエイティブ・コモンズ・ゼロの画像の配布サイトです。実際に見て利用規約を確かめましょう。拡大された写真か、タイトルをクリック。
上画像の青い枠で囲われた「関連画像」は、基本的に選ばないように。 フィルタリングしたライセンスとは関係ないものが入っている可能性があるからです。
ライセンス情報を確認
ページを見ると、直ぐ右側にライセンス情報があります。
CC0とパブリックドメインが併記されていますね。「帰属表示が必要ない」とは、著作者のクレジットは不要ということです。これでそのまま画像を使えることがわかりました。
こうやって例えば見つけたサイトの規約が合えば、次回からこのサイトで探すこともできますね。
Pixabayの規約によると、Pixabayにアップロードすることでその素材はCC0のライセンスがつくルールで写真がアップされていますので、このサイトはCC0の素材として使えるものです。
まとめ
正しい「著作権フリー」画像の探し方とライセンスについてお伝えしました。
CC0でも注意すべきことはあるんだけど、それは別の記事で話します。
今はオリジナル画像に価値がありますし、実は画像もSEO対策に有効なんです。
無料素材に文字を入れるなど、ひと手間を加えるのも、ブログ力をあげる方法の一つ。
そして探すことに時間をかけるのなら、有料登録会員もおすすめ。1点ずつの販売ではなく「有料で無制限ダウンロード」のプランです。有料は品質もいいですし、サイトの品質も上がりやすいです。
画像素材をしっかり選び、魅力的でビジネスリテラシーを感じさせるブログを作ってくださいね。