メール配信サービスは数多くあるのでほんとに迷いますよね。
この記事では、「Agent Mail(エージェントメール)」からアメリカの「MailChimp(メールチンプ)」への移行サポートをしたお客様の声と事例をご紹介します。
Agent Mailとは"ソーシャルメディア専用メールマガジンシステム"とうたう個人起業家向けのメール配信システムです。毎日メルマガを配信する人にとって料金が高いことで有名です。
もしあなたがAgent Mailをご利用中、検討中であればこの記事が参考になるかと思います。
私も使用しているMailChimpは、料金、使用感、機能、非常に満足度が高く、おすすめのメルマガサービスです。こちらも合わせてご覧ください。
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MailChimpとは?2000人まで無料で使える凄いサービス
安くて高機能、メジャーで実績のあるアメリカのメール配信システム「MailChimp」の、魅力的なサービスの特長をご紹介していす。
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お客さま状況とご依頼内容
- メルマガサービスは「Agent Mail」をご利用中
- ステップメールを使用
- メール登録者は毎日途切れなく何十件と発生
家計相談で人気のファイナンシャル・プランナー塚越菜々子さんのご依頼です。
2年ほどお使いだったAgent Mailがとても使いづらく見辛いということから、ステップメールもそのまま MailChimpへの乗り換えをご希望で、移行作業のサポートをいたしました。
メルマガ登録が毎日相当数あり、移行後はステップメールを新サービスからすぐに配信しないといけません。なので手順をしっかり決め、確認を重ねながら移行を行いました。
移行は無事に完了し、現在MailChimpで稼働中でいらっしゃいます。
Agent Mailとは
Agent Mailを使用中はどのようなことで悩んでいましたか?
一番気になっていたのはデザインです。
特にPCで見たときの幅の狭さなどがなんとなく古臭い印象だったり、画像が見やすくなかったりとが気になっていました。
URLを貼り付けると枠を超えて飛び出して表示されたり、クリック測定するためのリンクを作成するのも時間がかかり、億劫だったというのもあります。
到達率は悪くないと感じていましたが、相手の登録ミスのアドレスも配信対象(有効)になってリストにカウントされているので、実際の配信と開封率なども不確かだなと感じました。(それで課金されるのでしょうし)
あとはHTMLとテキストをわざわざ両方入力しないといけないことや、半角が入っているとエラー個所を示さずエラーになり続ける、
自動保存されずに書いている途中で全滅する
など、今どき考えられない使いにくさだな、と感じていました。その割に毎月2万円を超すコストは割高感がありました。
何でMailChimpを知りましたか?
MailChimpとは
MailChimpを知って、すぐに移行されましたか?もしされなかったとしたら、どんな事が不安になりましたか?
知ってから移行までは実質1年ぐらいあったと思います。
何と言っても一番の不安は「英語のみ」ということです。メルマガ経験があるので基本的な機能はわかりますが、2000人以上の読者がいたので、乗り換えとなるとやはりトラブルが起きないか、起きたときに英語で問い合わせができる自信がない・・・というのが大きかったです。
配信はできても登録フォームについてもあまり自信が無かったです。
毎日メルマガ登録がある状態でしたので、ひとりでフォーム入れ替えをやってタイミングをうまく図れるか不安がありました。
選択に困る位いろんなメールサービスがありますが、何が決め手になって、MailChimpにされましたか?
何と言ってもデザイン性とコスト、そして自動保存の機能です。いまとなっては途中で消えると言うのは相当ストレスがあったな、と思います(笑)
今は作成途中にうっかりWiFiが切れたりPCが固まっても書いたものが消えることが無いのは想像以上にストレスフリー!
はじめはBenchmarkというメルマガスタンドを検討していたのですが、そちらは試しに使ったらステップメールを含めての到達率が良くなく、しかも未達の対策がよく分からなかったので結局やめました。
Agent MailからMailChimpへサポートを受けながらの移行はいかがでしたか?
ウェブ周りはおおよそのことはわかっていると思っていても、自分の常識が足りないこともままあります。それに英語なので見落としがないかというのはやはり不安がありました。
それをテスト配信含めて一緒に確認しながら進めていただけるので、実際に乗り換える作業スタート、となってからは驚くほどあっさりとできました。
自分でやっておくこと、一緒に確認しながらやることをしっかり分けて伝えてくださるので、無駄な時間のロスもなく乗り換えが完了しました。
MailChimpを実際に使っていかがですか。Agent Mailとどう違いますか?
すごくすごく使いやすいです!
メルマガを作るときの操作性も圧倒的に使いやすい!
文字はもちろん、画像や動画、ボタンなども自然に追加して作ることができ、1通のメルマガで伝えたいところをより見やすく作ることができるようになりました。
実際に受け取っているお客様からも「前より見やすくなった」とのお声を多数いただきました。
英語がそれほど分からなくても、メルマガ作成に関しては直感的に作業できる部分がとても多く使いやすいです。You tubeの動画を挿入したり、ボタンを入れることで見やすさは今までとは比べ物にならないほどよくなりました。
コストも1/4になり、クリック測定や開封率などもとても管理しやすい!
移行して初めてわかった「配信エラーの数」
驚いたのはお客様の間違いによる無効なアドレスがたくさんあったこと!今まではそのアドレスにも配信を続けていたのかと思うと恐ろしいです。
MailChimpは届かなければ自動で弾いてくれるので、無効なリストが積み重なることなく開封率なども以前に比べて高い数字で分析できています(実態により近い)
メルマガスタンドは毎月の固定のコストですので下がるのはとてもありがたいですし、Agentmailでできることは何も問題なくすべてでき、それ以上のメリットがたくさんあるので、乗り換えて本当によかったです。
乗り換えは心理的なハードルが高いが、長く運営するなら、、
メルマガスタンドの乗り換えは、正直ハードルが高かったです。
色々不便だけど、まあ慣れているし・・・・と思いながらなんとなくAgentmailを使い続けてしまいましたが、長く続けていくのなら早めの乗り換えをお勧めしたいです。
ーー塚越さん、詳細な使用感を教えていただき、ありがとうございました!
塚越さんのメールは本当に見やすくなって洗練された画面になりました。
MailChimpとはどんなサービスか
MailChimpの特徴とメリット
- 無料でステップメールが送れる(リスト数と配信数に制限有)
- ブロックをドラッグ&ドロップで直感的に作ることができる
- 細かな条件分岐の設定が可能
- 開封率・クリック率などグラフがあって管理画面が見やすい
- 自動保存機能あり
- 画像はドラッグしてアップロードできる
- メール登録者個別に開封状況が分かる
- デザインテンプレートは豊富。おしゃれなメルマガ画面が作れる
- WordPressのプラグインを使えばフォームも簡単に作成可
- 決済サービスStripeやECサービスShopifyなど数多くの連携サービス有
- サポートが良い(細かいことにも答えてくれる)
- FAQやサポートのページが充実
- 価格もリーズナブル(5000リストで月約5,420円※)
※記事執筆時点の公式サイトの日本円表示より。
とても使いやすいメルマガシステムですが、唯一の難点。それは日本語化されていないことです。とは言え、直感的に操作できるように作られているので実はそれほど難しくはなく、元の設定ができれば使用に問題はありません。
機能などの紹介はこちらの記事でも書いていますのでご参考にどうぞ。
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MailChimpとは?2000人まで無料で使える凄いサービス
安くて高機能、メジャーで実績のあるアメリカのメール配信システム「MailChimp」の、魅力的なサービスの特長をご紹介していす。
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移行前の悩みはほぼ「Agent Mail」独自の問題
移行サポートをして気づいた問題点をあげておきます。
エラー配信(バウンス)も配信数にカウント!?
上記はMailChimpの配信レポート画面ですが、配信エラー(バウンス ※後述)がきちんと管理画面で確認することができます。[上部のBounced 部分]
塚越さんがMailChimpで配信したらバウンス数が結構出ており、そこでAgent Mailにバウンス数の表示が無かったことに気づきました。それと共にMailChimpでは開封率が上がりました。
バウンスとは
例:メールボックスが一杯/サーバーがダウン/メッセージサイズが大きすぎる/メールアドレスが無効か不正/メールアドレスが存在しない など
(参照:SendGrid バウンスメールとその対策)
開封率が上がったのは塚越さんのメールの内容がさらに良くなった、見やすくなったという要因もあると思いますが、こんな仮説が考えられます:
『Agent Mailでは配信エラーも配信母数としてカウントしており、MailChimpでは正常配信された数が母数となるため、開封数の比率が上がり、開封率の数値が上がったのではないか』
ということです。
Agent Mailは配信数で課金することを踏まえると、『配信エラー数も課金対象として数えているため、あえてバウンス数を表示していない』と考えられるかもしれません。(※ただしあくまでも推論です)
この出来事を通じ、Agent Mailが果たしてサービスとして適正なのか少々疑問が残りました。
Agent Mailの料金:毎日配信で月2万円!!
Agent Mailは従量課金制で配信数が多いほど料金は上がり、毎日配信で月約2万円。(お休みすれば500円程度の維持費のみ。MailChimpは休止時は無料)
月2万円は法人クラスの価格です。スモールビジネスにはどう考えても不釣り合いなコストです。
以下をご覧ください。これは法人の導入率が非常に高い「ブラストメール」の料金表です。ユーザーは環境省や東京ガス、アメブロのサイバーエージェントなど、10,200社以上の法人契約があります。
「ブラストメール」の料金プランは登録アドレス数で決まり、配信数は無制限です。
Agent Mailの「毎日配信で2万円」に近いプランを探すと、かなり上位クラスの登録者数「3万件プラン」の料金18,000円が相当します。このメールシステムは法人対象でしかも配信数は無制限ですから、Agent Mailの価格は個人向けとしては高めであることが分かりますね。
手頃な価格で特徴的な機能を持つ人気メルマガサービスを4社に厳選した記事を書いています。こちらも参考にしてください。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。MailChimpの回し者ではありませんが(笑)、英語であるということ以外、オススメしない理由がありません。
Agent Mailをご利用の方で他への乗り換えを検討中の方は、まず「どんなサービスがこの世にあるんだろう」という視野を持ち、調べることから初めてください。必ず、もっと快適で使いやすく、読み手にも魅力的なメールを送れるサービスに出会えるはずです。
固定費用は抑え、売り上げは高く。
お互いがんばりましょう!
Agent MailからMailChimpに乗り換えを検討している方へ
金額はステップメール数や現状のお使いになっている機能によって変わりますので、ご相談くださいね。
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