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右脳を活性化!絵を描かない人ほどオススメのスピード&スロー スケッチ

投稿日:2016-02-04 更新日:

絵で右脳活性化


先日(5月23日)、NHK朝の連続テレビ小説 45話「半分、青い。」でクロッキー会をやっていましたね。いつもチラ見しかしていないのに、今回はつい、見ちゃいました。

秋風先生(豊川悦二さん)が

『美大に行って周りの絵の上手さにおののいた』

なんてこと言ってましたが、美大生全員が絵が上手いわけじゃありません(キッパリ。
学生の時点で絵の専門家でもないですし、デザイン科だった私は他の人の絵が上手くてビビった記憶など全くありません。
実際は受験にパスできる程度の絵が描ければ良い訳ですから。

絵が上手くなりたい!クロッキーのやり方 - デッサンと何が違う?

絵の基礎力の訓練にデッサンは聞いたことがあると思いますが、デッサンとクロッキーとは違います。

厳密な「スタイル」が決まっているわけではありませんが、デッサンは何時間もかけてじっくり鉛筆や木炭などでモチーフを「見て描く」、いわば「造形」の基礎訓練です。

逆にクロッキーとは、短時間で描くのが特徴です。
秋風先生が「10分で描いて」最後には「1分で」と時間を測っていましたね。

デッサン(素描、drawing、dessign)

左:Bridgeview School of Fine Arts/右:竹花 香

左:ロシアの美大生の作品 (Repin Academy of Fine Arts)  右:自分作。2012年ごろ

石膏像や人体などを、鉛筆や木炭などで描く練習のための絵。
デザインや絵の学校ではかならずやります。
やりかたにもよるけど、10時間とか何日かに分けてじっくり描くイメージ。

この右の老婆の手の絵は、写真を元に描きました。
2日くらいかけて合計8時間くらいかかりました。
右脳を集中的につかったので、ぐだぐだに疲れた覚えがあります。

これは絵を描かない人にとっては
ハードルが高いし時間もかかるので、おすすめしません。

クロッキー(素描、Sketch、Croquis)

クロッキー
絵:BrOm

短時間で人体やモノなどのカタチをつかんで描写する絵の訓練法。
5分、3分、1分、30秒なんかで区切ってやります。

ええっ、そんな短時間で?と思うでしょう?
短時間だからこそ、
最小限の要素を探す訓練になるのですね。

初心者のありがちな「木を見て森を見ず」をとっぱらい、
その形がそう見えている要点をつかむ目を養うわけです。

マンガの顔ばっかり描いている人は、
人体クロッキーおすすめです。動きが出てくると思います。

ジェスチャー ドローイング(Gesture Drawing)

ジェスチャードローイングジェスチャードローイング上下とも By Scott T. Petersen

これがジェスチャードローイング(人によってタッチや描き方に違いあり)!
ピクサーなどでアニメーターやってた Scott T.Petersonさんの作品です。
さすがですね。単純な線の構成だけど、ねじりった感じや動きの表情がよくわかります。

時間はさらに短くなって2分、1分、30秒、10秒、5秒など。

クロッキーのときに描く「形」ではなく
描くものは「動き」「流れ」。

デッサンのようにそっくり描き込む必要はなく、
クロッキーみたいに形を描こうとしなくていい。

そのポーズの動きや流れを
最小限の要素で表現することが
目的。

長時間だと細部に目がいって余分な要素を入れてしまいがちだけど、

「最小限のその動きを現す一本の線」を見つけ出して描こうとする

だから、短時間がいいんです。流れるようなラインは動きが出ます。

これをやると、描ける「角度」が増えて表現が豊富になる。よって絵に動きがでやすくなる感じ。

絵を描かない人にもおすすめ。
短時間でたくさんかけるし、
「細かく描かない」からシンプルで負担にならない。
いい脳の刺激になるんです。

人体描くのって楽しいですから。

でもジェスチャードローイングという言葉は
あまり日本で知られていないかもですね。
私も学校で聞いたことなかったし、
英語版Wikipediaにはあっても日本語は無かった。

クロッキーを短時間で描く理由は「主要な線をつかむこと」。速く描く練習にあらず

10分でも人物全身を描くのはなかなか短いですよね。そうすると急いで描こうとします。普通にデッサンするように詳細な部分や顔立ちもしっかり描こうとしちゃうんです。絵が描ける人はなおさらその傾向があります。(私も^^;)

それではクロッキーをする意味があまりありません。大事なのは、モチーフの輪郭線なりその顔立ちを描く(絵を見て誰だかわかるような)ことではなく

そのモチーフの「動き」「流れ」を感じさせる「線」を見つけることなのです。

つまり詳細な「枝」ではなく「森(そのモチーフの動きや流れ)」を掴むためにに、短時間でやっているのです。

時間があると細かなところに引っ張られてしまいますから。

全体を見ないで小さなところに目がいってしまうことを「森を見ずして枝を見る」と表現しますが、絵の世界でもそうなのです。

絵の基礎がない人や趣味のイラストだけを描いている人は、デッサンをやろうとすると詳細なところに目を奪われてしまう傾向にあります。細かなところではなく、まずは大きな流れや形を捉える。その練習こそが「クロッキー」なのです。

だから描き方はデッサンとは全く違うんですね。
顔は丸でいいんです。顔の方向や角度がわかる鼻や耳の位置くらいは抑えると動きが出やすいですね。

クロッキーより「動きと流れ」を意識して描くものがジェスチャードローイング

なお、クロッキーでさらに「形の流れや動き」に特化したものを「ジェスチャードローイング」と言います。あまり日本では聞いたことないんですが、今の美大ではやっているのでしょうかね。

クロッキー同様、短時間で描きます。

絵に立体感や動きをつけたいなら、クロッキーよりジェスチャードローイングがおすすめです。
私は最短で10秒をやったことがありますが、全く掴めないで終わりました(笑)。

最近、久しぶりに絵の仕事をすることになり、
ドローイング(上の画像)をウォーミングUPとしてやりましたが、

いい!右脳が刺激された感じ。感覚が蘇った感覚がありました。

実は、絵を描かない人こそ、クロッキーやジェスチャードローイングで絵をかくべきなのだ

絵の習作方法はいくつかあリますが、この短時間で行うジェスチャードローイング。

絵は特殊な才能がある人がやるものと思われがちだけど、実は違う。
絵を描くことは、右モードに頭を切り替えるためにとても有効な方法です。

特に言葉とか、数字とか、いわゆる「左脳」で処理することを多くしている人ほどおススメです。

いつもメインに使う脳とは違う場所をつかうので、刺激にあり活性の効果があるわけです。だから脳リフレッシュにとてもよいのです。

具体的には、この2つ。

1. 動体視力を養うと言われるスピードで描く「ジェスチャードローイング」
2.ゆっくり時間がとまったかのような 1秒1ミリで描く「純粋輪郭画法」

 

 

1秒1ミリ、時間をとめて描く「純粋輪郭画法」

これはカリフォルニア州立大学教授 ベティ・エドワーズ氏が提唱する
「脳の右側で描く」教育システムの中で教えているもの。

スピードで把握するジェスチャードローイングと真逆で、

手元を見ずに超低速で描くこと。

例えば手の輪郭を目を這うように
1秒で1ミリくらいのスピードで描く。

純粋輪郭画を描いている様子
純粋輪郭画を描く姿:エルテ出版「脳の右側で描け」B・エドワーズ著/北村考一 訳 P.85

手元を見ない理由は、
描く対象の観察に集中し、「手の描き方」として
子どもの頃から記憶してる象徴的な絵を描くことを避けるため。

つまり、左脳モードを拒否するためなんです。

左脳は、見て知っているものを象徴的に処理するのが得意。
右脳は、見たものをそのままに描くのが得意。

始めると左脳によって手元を見たくなりますが、
それに逆らって描くことに没頭することがポイント。

rinkaku純粋輪郭画の手のひらを描いた絵。一番下はわたし作。
エルテ出版「脳の右側で描け」B・エドワーズ著/北村考一 訳 P.88

部分的なのでわかりづらいですが、「線」が
あるがままの表情がある線になってますよね。

これをじっくりやった後、
いままで電車内から見る流れていた景色が
止まったように見えました。

細かいところを見る目が養われるみたい。

ジェスチャードローイングを練習したい方にオススメのツール

オンライン:時間で区切ってモデルの写真を見て描くツール

Quick Poses
r/SketchDaily
Figure & Gesture Drawing

ヌードは服はシンプルに身体の線が分るので練習にはよいのですね。
服はシワやカタチがポーズによってまた複雑なシワやゆがみがでてきます。
そういう細かいところに始めは目が奪われてしまい、大事な骨組みを見る視点が弱くなります。

使用する紙はB4がオススメ

使う紙のサイズですが、経験からB4が使いやすいです。
A4はスケッチ練習には小さすぎる、A3はちょっと持て余してしまい、短時間でどんどん紙を変えるクロッキーやジェスチャードローイングにはやや大きい気がします。
アトリエなど環境が整っていて画板に止めて「立って描く」みたいな場合はそれでもいいかもしれません。

よくあるマルマンのクロッキー帳でも良いですが、バンバン描くクロッキーにはちょっと横幅が広い感じで扱いにくい印象。
個人的にはわら半紙もオススメ。

描く道具は柔らか目で太いものにしましょう

画材は太めで柔らかめのものをオススメします。細くて硬いものは細かく描いてしまうので向きません。
B10くらいの柔らかい鉛筆で描ことも良いですが、私はもっと太めで柔らかい方がざっくりと描く感じに合うので「ダーマトグラフ」を使っています。

ダーマトグラフはガラスなどにも描ける油性の色鉛筆で、校正にも使われる、芯を出すときに巻いてある紙をピリピリ〜とはがずアレです。

人によっては太すぎるかもしれません。私はB10でも、マジックでもしっくりこず、ダーマトグラフ オンリーです。

まとめ

長くなってしまいましたがこのスピードスケッチと、1秒1ミリスケッチは、
絵を描く人だけでなく、ビジネスパーソンにも絶対におすすめです。

いつもと違う脳を刺激するからリフレッシュできて、いいアイディアが出てくるかもしれませんよ!

上記のベティ・エドワーズの「脳の右側で描け」メソッドは、世界的なベストセラー「ハイ・コンセプト(ダニエル・ピンク著 大前研一氏訳)」でも大きく取り上げられています。
米国では、実はアップル、IMB、AT&T、ウォルト=ディズニーなどの企業研修でも採用されているくらいのメソッドなんですよ。

追記:「ボーンデジタル」というクリエイター支援の教育機関が、東京で定期的にジェスチャードローイング、クロッキーなどをやっています。
価格も手頃なのでぜひチェックを。開催の回によって講師や内容が変わります。
(その他にデジタルソフトを使ったセミナーも)。

ボーンデジタル セミナー/トレーニング 開催予定
https://www.borndigital.co.jp/seminar/new/

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