「集客にワードプレスがいいと聞くけど、アメブロとどう違うの?」と思っていらっしゃるのであれば、この記事を読んでみてください。
- ワードプレスとアメブロの違い
- ワードプレス、アメブロのメリット・デメリット
- アメブロとワードプレスの使い分け方
女性起業家のアメブロ記事や、元アメブロユーザーのワードプレス記事をいろいろと観察したウェブプロデューサーが、アメブロとワードプレスの特徴の違いや集客方法の違いを徹底比較しながら図も交えて解説します。
アメブロからワードプレスへ少しずつ移る過程での使い分け方のコツもお伝えしています。動画での解説をつけています!
ワードプレスとアメブロの3つの大きな違いとは
アメブロもワードプレスも「ブログ」で一括りに捉えられがちですが、実はまったく別ものです。ブログ集客を成功させるためにはこの理解無くしてはありえません。
【1】形態そのものが違う:ツールとサービスの違い
サービスですのでアカウントを作ればすぐに自分のブログを始められます。
ワードプレス自体の使用料は無料ですが、ワードプレスのデーターを置いておくレンタルサーバーやウェブサイトのアドレスになる「独自ドメイン」に月800円〜1,300円ほどの費用がかかります。
【2】特徴・強みがそれぞれ違う
ワードプレスにつながり機能はありません。インターネット上にポツンと存在する孤島のような状態です。ワードプレスは検索エンジンと馴染みがよい構造になっているため、検索から人を連れてくることが得意です。これを「SEO(エス・イー・オー:検索エンジン最適化)に強い」という表現をします。
アメブロは逆に検索結果上位に表示させにくく、「SEO」には強くありません。アメブロへのアクセスは、主には基本的につながった人やFacebookのリンクなどからです。
【3】集客方法が違う
アメブロは「ソーシャルメディア集客」
つながりの中で自分の存在を認知させ、関心を高めていってもらう「ソーシャルメディア集客」法がメインで、コミュニティ集客とも言えます。
自分への繋がりが中心になるので、興味・関心を持ってもらうきっかけの中心軸は「自分」です。
ソーシャルメディアではビジネスの話は基本嫌がられます。そのため、プライベートの話などを織り交ぜながら、つながった人と交流しつづけることで興味や関心を築き上げ、メルマガなどへの登録へと繋げるのが主流の方法です。
対象者は基本的にアメブロのユーザーであり、その数は限定的です。
ワードプレスは「コンテンツ集客」
ワードプレスは、記事の情報そのもので人を呼び寄せる「ブログ集客」が得意です。検索ユーザーの悩みや困りごとに対する解決策を書いた記事で引き寄せる方法が基本で、中心はコンテンツ(情報)です。
対象は悩みの解決法を検索で探す人。その数はアメブロユーザーより多いはずです。
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集客方法が違うところではブログの書き方も変えよう!
ソーシャルメディアは基本的に暇つぶしでのぞくから、そういう人たちと交流しながら認知を上げるための投稿と、検索で悩みを解決する情報を探す人に対する投稿とでは、書き方がまったく変わるのよ。
「自分に関心を持ってもらう」ための記事と、検索ユーザーのニーズに合わせた解決策の提案記事とは、目的が違うため書き方がまったく変わることに注意してください。
例えば、アメブロは「自分に関心を持ってもらう」ことから始まるため、自分視点、私中心で書かれたものが多いですよね。
例えば、💕絵文字✨や改行スペースをたっぷり使った"独特な作法"で、思いや考え、出来事をふんわり綴ったエッセイ的な記事がよく見られます。
エッセイとはその過程を読んで楽しむものなので、明確な落ちや結論はそれほどありません。
ソーシャルメディアでは読み手は暇つぶしにのぞきますので、そのくらいの「楽でゆるい感じの記事スタイル」の方が合うんですね。
しかしワードプレスはこれとはまったく反対であることに注意してください。これを頭に入れて取り組まないと、「ちっとも人が集まらない」ということになります。
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記事は、自分の専門分野でカバーできる悩みの解決方法を検索ユーザーに向けて書くのが基本です。
その場合、結論・主張を先に明示する「ブレゼンテーション」形式が向いています。
アメブロによく見られるオチが最後にくるようなエッセイ型は合いません。想像してみてください。
あなたが何かの情報を知りたくて検索していたとします。たまたま目にしたブログには、プライベートのことや自分のアピールだけで、知りたいことは見つけられませんでした・・・・
というページだったらどうでしょう。途中で閉じますよね。
特に今はスマホで「ながら見」「移動中のチラ見」「隙間時間見」が増えていますので、集中力は長続きしないんです。
意外に気づきにくい大きな落とし穴ですので、気をつけてください。
ここまでのまとめ
それでは今一度それぞれのメリット・デメリットを確認してから「ワードプレスとアメブロの使い分け」をお話します。
アメブロとワードプレスのメリット・デメリット徹底比較
上記の特徴を踏まえて、アメブロとワードプレスのメリット・デメリットを比較しました。
アメブロのメリット・デメリット
- 誰もが直ぐカンタンに、タダで始められる
- つながり機能があり、交流しながら存在を知ってもらいやすい
- すぐに記事を人に届けやすい
- 所有権がなく運営側のルールに依存。突然消されることも。
- 機能が少ない
- 集客動線などを作りにくい
- 過去記事は読んでもらいにくく、常に投稿や交流をし続ける必要あり
- 目につく良い場所に広告バナーが置いてある
- スマホ時代にスマホに合わせた差別化をし難い
- バックアップ機能無し
- ビジネスへの信頼性は低めのイメージ
ワードプレスのメリット・デメリット
- 検索エンジンとの親和性が高い作り
- 正しい記事の書き方をすれば、多くのアクセスを安定して得やすくなる
- 集客のための動線や利便性や運用の効率をあげる機能が豊富
- どんなデザインや機能をもったサイトも、ほぼ作ることができる
- 維持費にコストがかかる(月800円〜1,500円くらい)
- 多くの人に読まれるためにはSEOの基礎知識は必須
- 思うようなサイトを作るにはある程度の知識・技術が必要
- 検索結果に反映されるまで一定の期間がかかる
ワードプレスとアメブロ、どちらを集客に使えばいい?
アメブロが向いている人
- 「私自身」そのものが商品の場合。カリスマ性やタレント性などが商品価値になっている人
- 「見せること」が集客につながりやすい人。メイクアップ、料理、ファッション、物販商品、すごく可愛い人の「好きなことで生きる」コーチング、優雅に旅行の姿を見せる旅行MLMなど
- 文章を書くことに慣れていない人
- ブログを書くことに慣れたい人
- 小さく始めたい人
アメブロに向いているというのは、ソーシャルメディア集客に親和性の高いという意味で分類しました。「アメブロに向いているからワードプレスにするべきではない」という意味ではありませんので、誤解しないでくださいね。
ワードプレスが向いている人
- 自分の専門性で悩みを持つ人に解決策を提供できる人
- コンサル業、コーチ、講師など教える人
- ビジネスを将来大きくしたい人
- ビジネスの価値をしっかり伝えて行きたい人
- ソーシャルメディア依存の集客以外の土台が欲しい人
- ストック型の情報発信で、資産化したブログを作りたい人
腰を据えて、しっかり自分のサービスを広めてゆきたい、という方には向いています。
アメブロとワードプレス、状況に応じた使い分け方
「ワードプレスにしたいけど、アメブロを捨てるのはもったいない」
「どう使い分けたらいいの?」
そう悩む方のために、アメブロとワードプレスの使い分け方のヒントをご紹介します。将来ワードプレスのみにしたい方、アメブロをまだ捨てたくない方は、上手に平行して使い、様子を見ながら徐々に移るとよいですよ。
アメブロとワードプレスの両方を使う場合
アメブロにワードプレスの記事を一部だけ紹介して載せてワードプレスへ誘導する方法です。いつものアメブロの記事の合間に少しずつ織り交ぜてゆきます。
- ワードプレスで記事を書き、先に公開する
- アメブロは全文でなく冒頭の導入文のみを載せる
- ワードプレスへ「続きを読む」でリンク誘導する
ワードプレスに記事を書いた後に、アメブロにも投稿してください。アメブロには記事の冒頭の部分だけを書き、残りはワードプレスへ「続きを見る」のリンクで誘導を。ワードプレスには全文を書き、アメブロに全文は載せません。
そのうえ、ワードプレスが「リンクされている」「紹介されている」形になるのでGoogleの評価を受けやすくなることもあります。
通常のアメブロの記事にもワードプレスのリンクで告知と誘導を
アメブロの記事には、どの投稿にも、記事の上部、そして記事下にこのようなバナーかテキストのリンクを掲載し、読者に告知をしておきましょう。
例えば、記事本文が始まる前の記事上にはテキストリンクでさらりと見せ、そして読み終えたあとに目にしてもらう記事下には目を引くようにバナーなどでワードプレスサイトへ誘導させると自然ですね。
このようなことを1か月ほど行って様子を見ることで、ワードプレスへ移行するタイミングを自然に作りやすくなるかと思います。
過去にアメブロをやっていて現在ワードプレスにしている場合
すでにワードプレスにしている方へ。もし思うようなアクセスがなければ、自分の記事の書き方を振り返ってみましょう。
アメブロだった方がワードプレスにした時に絶対に必要なことは「検索キーワード」や「検索エンジンの仕組み」をきちんと理解することは必須です。
特にアメブロの書き方に慣れてしまっていると「自分視点」「独自作法」で書く癖がついている場合があります。「悩みを持つ見込み客視点」に意識的に頭を切り替えていきましょう。
目指す記事は、将来お客様になるかもしれない悩みを抱えた人が「こんな記事が欲しかった!」と喜んで満足してもらえる記事です。
これからブログを作る場合
ただ、先にアメブロ独特の書き方を身につけてしまうと、いざワードプレスにした時に苦労する可能性があります。周囲のアメブロユーザーの記事を見ず、ワードプレスなどで書かれた記事を研究してください。
初めから検索エンジンやキーワードを勉強しながら、アメブロを「練習のつもり」でやれば、その期間はワードプレスへの準備期間となり、アメブロ上でもその時間を有効活用できます。
アメブロとワードプレス、両方を運営する時の2つの悩み
【1】アメブロと同じ記事をワードプレスに書いてもいいの?
アメブロの記事をワードプレスにコピペしてまったく同じ記事の全文を掲載することは、SEO(検索で上位に表示させる)効果は狙えない可能性が高いので、集客目的のワードプレスにはおすすめできません。
- アメブロ上で通用する書き方は検索エンジンには合わず、検索からのアクセスはあまり期待できません。
- Googleは「重複コンテンツ」と認識した記事の評価を下げます。
通常は「先に公開された記事」がオリジナルと見られますので、ペースト先のワードプレスの記事は評価を下げられる = 検索順位は上がらない可能性があります。
【2】ワードプレスにした後のアメブロは残す?削除する?
消さずに残しておくことをおすすめします。理由は、ワードプレスへのURLリンクを目立つように貼っておけば、アメブロで築いた繋がりをワードプレスへ案内し、誘導できるからです。またワードプレスにリンクがつくことは、Googleの評価にもつながります。
「目立つところに大きめにワードプレスのURLを載せて放置」でよいと考えます。
まとめ
アメブロとワードプレスの特徴、特性をベースに、徹底比較しながらその違いと活用方法をお伝えしてきました。
将来を見越して大きく集客してゆきたいという方は、やはりワードプレスがおすすめですが、小さく手慣らしに始めたい方はアメブロも構いません。
アメブロからワードプレスに移る方は、思いつきや気ままなことではなく検索ユーザーに向けた悩みごとを解決する記事を書くようにし、Facebookのつながり相手に記事をシェアして読んでもらうこと。
そうすることで移行したばかりの弱い部分を補強することができます。
より多くの人にあなたのビジネスの魅力を届けられるよう、性質を上手に活かしながら、基礎固めをしていってくださいね。応援しています。