アメブロはSEOに弱い?

アメブロはSEOに強い?弱い?不利な理由3つと検索結果の検証

アメブロはSEO検索結果に強いの?弱いの?

この質問に対して「ameblo.jp」のドメインは強いが、アメブロユーザーのブログはSEOに弱いと言えます。それはつぎの3つの理由があるからです。

  1. Googleが実行する「ドメインの多様性」による制限
  2. SEOに必要な各種設定や対応がアメブロでできないことが多い
  3. アメブロユーザーのブログの書き方がSEOに合わない

この記事ではこれらのお話と、検索結果にameblo.jpがどれほど表示されるか、一部のキーワードで調べた結果もお伝えします。

アメブロでSEO対策をする上で参考の一つにはなるかと思います。

アメブロはSEO強いのでは?

アメブロのドメインは高アクセス数の著名人ブログと高更新度の一般人ブログがドメインを支えているアメブロ「ameblo.jp」のドメインは強いはずです。

なぜならSEOには下階層のコンテンツによって上位階層のページや記事が検索に強くなる性質があります。それよにってドメインが検索上で強くなる=ドメインパワーが強くなることがあります。

例えばドメインの下には強力なアクセスを集める著名人ブログを多数抱えてますし、一般人のアメブロも大量にその下に存在します。

全ブログからアメブロトップ(amelo.jp)への被リンクを大量に受けていますからameblo.jpトップページを強力に底上げします。

ビジネス用に使われるアメブロは定期的に更新され、新鮮な情報はSEOにもプラスになります。

またドメインの歴史(ドメインを作ってからの時間)が長いのもSEOでプラスでしょう。

アメブロはSEOに強くない?なぜSEOに弱いの?

ではなぜアメブロはSEOに強いとか弱いとかの話が混在するのでしょうか。

強いというのは上述のようなameblo.jpのドメインそのもののことであり、弱いという話は「一般アメブロユーザーのブログ記事がSEOに弱い」ということです。

芸能人ブログはSEO集客とは無関係なので除外します。(彼らは他のメディアで十分露出があり、ユーザーが探してアクセスするものなので別もの)

なぜアメブロが弱いのか、以下の3つが理由が考えられます。

  1. Googleの「ドメインの多様性」による制限
  2. SEOに必要な各種設定やユーザーの利便性をあげるナビゲーションやコンテンツ構造を作りづらく、SEO評価が得られにくい
  3. アメブロユーザーのブログの書き方がそもそもSEOに合わない

ドメインの多様性で同一ドメインの記事は上位2件まで

ドメインの多様性同じサイトからの情報ばかり並んでしまう偏りを避けるために、Googleは検索結果の上位に、同一サイト(基本的には同じドメイン)からの表示数を基本的に2件までに制限しました。
詳しくは次の項目で説明します。

SEOに必要な設定がなく、ユーザーの利便性が低い

SEOに必要な各種設定はいろいろあります。

  • 検索エンジンにどんな記事があるのかを伝えるXMLサイトマップ
  • 検索結果に記事の概要として表示されたりするメタディスクリプション(概要文)
  • 記事URLは記号や数字ではなく意味の通るものがベター

これらはアメブロでは設定できません。

Googleは意味のあるURLを推奨しています。アメブロの記事URLは番号で自動的に作成されるため、意図した名前がつけられません。


❌  test.com/?p=123
❌  test.com/123456
⭕️ test.com/walking-with-dog

ブログの中には、他のアメブロへのリンクなどコンテンツに関係のないリンクも多く、広告も多く、他の記事へ誘導しづらく、ユーザーの利便性が低いデザインです。

ソーシャルメディアの投稿に近い、過去を見返しづらい作りで、ウェブサイトにとってナビゲーションが悪いのは致命的です。

アメブロユーザーの記事の書き方、カテゴリー分けがSEOに合わない

これも非常に大きい理由です。

カテゴリー(テーマ分け)が雑多で専門性が低い

ウェブサイトの階層構造例ここでいうカテゴリーとはアメブロの「テーマ」に相当します。つまり、記事を分類しグルーピングするものです。

アメブロには思いついた順にカテゴリーを雑多に何十個と積み上げ、無限に広げているのをよく見ます。ビジネスとの関連性がない内容も混じっています。

今はサイトの情報に「専門性」がより求められます。
半分日記、半分ビジネスのお知らせのようなブログでは、見込み客を検索から連れてくることは、なかなか難しいと言えます。

かおり
かおり
とは言え、アメブロは日常投稿を前提とした作りですし、アメブロコニュニティの中でビジネスに特化させたブログを書くことは空気的に難しいかもしれませんね。

アメブロの書き方は検索エンジンから呼びにくい

検索で見つけてもらいにくい書き方

アメブロユーザーのブログはアメブロコミュニティに向けた書き方が多く、ソーシャルメディア集客に近いんですね。「私」自身に関心を持った人とつながった中で集客する方法です。

そのため、書くブログがどうしても「私視点」「自分起点」になります。しかし検索エンジンにはは「ユーザー視点」「ユーザーの悩み視点」の記事が相性がよいので、正反対で合いにくいのです。

アメブロでは挨拶から始まり、スマホで見づらい改行を重ねた大量の余白、お知らせ、子育てなどライフログに近いエッセイ型の記事が多く、検索ユーザーが求めるものとマッチさせにくいんですね。

こちらでは、でワードプレスとアメブロの特徴と違いを徹底比較をしています。

SEOの基本の書き方をしていないー見出しタグ、タイトルにキーワード

SEOに非常に重要な、SEOで「見出しタグ」を使う、記事タイトルを適切に作るといったことをアメブロユーザーはほとんどやりません。

SEO対策の記事は、検索で探される検索キーワードを定め、検索する人が何をどうしたいのかを想像しながら書きます。タイトルにはそのすべてが込められていないとクリックしてもらえないのです。

見出しは拾い読みをするためにも重要な役割があり、検索エンジンも重要視します。

それらをやっていないことからも、アメブロの記事はSEOに弱いと言えるのです。

WordPressにしたらタイトルに注力しよう
参考ワードプレスの『記事タイトル』をアメブロと同じ様につけたらNG!

アメブロからワードプレスにしたら、そのまま同じような感覚でブログを書いていてもWordPressの力を生かすことはできません。アメブロ独特な記事の書き方の一つに「記事タイトル」があります。登録読者ではなく、検索ユーザーを考えながらつけてゆきましょう。

続きを見る

ドメインの多様性とは?

ドメインの多様性ドメインの多様性とはGoogleが行う検索結果を調整するルールの一つです。

なるべく多様な情報(=別ドメイン)をまんべんなく表示するように、同じドメインからの一回の検索結果で表示させる同一ドメインからの記事数を制限することを「ドメインの多様性」と言っています。

同じドメインからの記事ばかりがGoogleの検索結果を占めてしまうと、情報の偏りが出てしまいかねないため、文字通り「多様性」を重視しているのです。

前は3件〜4件位でしたが、今は2件になりましたね。ネット上の情報が増えてきたので多様性に重点を置くようになっているのかもしれません。

一度の検索結果で同ドメインから表示される記事は2件のみ

searchresult-amebloesthe

ドメインの多様性による調整は、一回の検索結果に対し同一ドメインのページは2件まで表示されます(※これは今後変わる可能性があります)

つまり、アメブロの中のライバル、または提供する情報が似た記事が複数あった場合、アメブロの中で上位2記事のみが選ばれるということです。

検索には独自ドメインの他サイトの記事も競合になりますので、その選抜された2記事が必ずしも検索1ページ目の上位に載るとは限りません。

ブロ子
ブロ子
なにそれ!いっぱいあるアメブロから2記事だけ?だって違うブログでしょー!
かおり
かおり
そう思いたくなるよね。でも無料である以上、求めるのは無理があるかも。それにアメブロだけでなく無料ブログに共通している問題よね。

ただ、その2件は全く厳密な数字ではなく、検索キーワードによって多少の変化があるようです。

それで実際にどれだけ検索結果にアメブロの記事が入るのかを検証しました。次の項目でご紹介します。

ドメインとは

ドメインとはURLの基本の部分。アメブロなら「ameblo.jp」、私の場合は「kaori-creative.com」
アメブロユーザーさんのブログURLは「ameblo.jp/XXXX」なので、全員が共通で「ameblo.jp」ドメインです。

アメブロはSEOに強いのか、検索結果を2回で検証

実際にキーワードで検索結果を調べて見ました。

  • 検索キーワード:「アメブロ サロン」「横浜市 アロマサロン」の2種類
  • 検査時期:2016年6月/2020年3月の2回
  • 検査法:Googleのシークレットウィンドウ※で検索結果を目視

結論から言うと、今回の調査を見る限り個人のアメブロは検索結果からこの4年で激減しました。その変化を比較しながら見てください。

シークレットウィンドウとは
Webサイトの閲覧履歴やフォームの入力情報を保存せずにネットを見られる機能。ふだん見ているサイトの傾向やパソコンの地理的な位置などを見てGoogleは検索結果を出すので、その影響を受けずに偏りのない検索結果を見たい時にも使います。

 

「アメブロ サロン」で検索の結果:4年で激減

「アメブロに掲載されているサロン」を探す想定で、「アメブロ サロン」のキーワードでGoogleで検索。その結果、アメブロの個人ブログが検索結果に何件出るかを見る実験です。
「サロン」と具体性を持たせず大きめな言葉を使い、かつ特にキーワードに「アメブロ」の指名の言葉を入れることで多様性の制限を外してみる狙いです。

以下は2016年6月と4年後の2020年3月の2回行なった結果の比較です。

アメブロ サロン 2020年3月の調査 2016年6月の調査
検索結果の件数 約 8,180,000 件 約1,170,000 件
全検索結果中の
アメブロ記事件数
1件 6件
アメブロ記事の順位 4位(1ページ目) 2位、3位、4位、5位、
3ページ目(30位以降)

比較の結果

  • 検索結果の件数は8倍近く増え「アメブロ サロン」の検索需要が大幅にUPしている
  • 検索結果に表示されたアメブロの記事数は4年間で6分の1に減少。
  • 2016年はアメブロが検索結果の1ページ目に4件も占めていたが、2020年には1件に減少

2016年時の「アメブロ サロン」の検索結果

2016年当時、アメブロの個人ブログは1ページ目に4件も掲載

アメブロ サロンとGoogleで検索結果

この当時のドメインの多様性の制限数は4件ほどでしたが、「アメブロ」と指定ワードが入っているためそ5件と、それ以上の件数が出た例外パターン。これは狙い通りでした。

2020年時の「アメブロ サロン」の検索結果

アメブロ サロンで検索した検索結果1ページ目

2016年と比べると、軒並みアメブロは姿を消しています。上位2件はアメブロのカテゴリートップであり、個人ブログではありません。

最後の11ページまで検索結果を見て気づいた特徴的なことは、アメブロではなく、独自ドメインのホームページの中でアメブロのURLを案内しているものが検索結果でよく見られたということです。

独自ドメインでページを持ち、ブログはアメブロ

サイトは独自ドメインでアメブロを案内。このパターンが多かった

しかもそのページは、文字が全く入っていないような、SEO視点で言うと「ユーザーにとってほとんど価値がないようなページ」でした。それでもアメブロのURLが入っているだけで検索結果に載っているのです。そのリンク先のアメブロそのものは検索結果にないにも関わらず、です。

この結果だけですべてを判断はできませんが、アメブロ記事は検索結果にすら登場していない状況で、この検証においては以下のことが考えられるかもしれません。

考えられること

  • アメブロを使う人が減った
  • 良質な記事が検索上に増え、相対的にアメブロの低品質な記事はランクインできなくなった
  • アメブロよりも独自ドメインの方が強くなりやすい

「横浜市 アロマサロン」で検索した結果

次に、「横浜市 アロマサロン」と地域名で絞り、「アメブロ」の指定ワードを入れずに検索。

横浜市 アロマサロン 2020年3月の調査 2016年6月の調査
検索結果の件数 約 10,800,000 件 約 389,000件
全検索結果中の
アメブロ記事件数
1件 2件
アメブロ記事の順位 19位(2ページ目) 7位(1ページ目)と
5ページ目(順位未確認)
特徴など 検索結果の上部を
ローカルパック※と
ホットペッパーが占める
広告が3件入っている

比較の結果

  • 検索結果に載るアメブロ記事は減った
  • 2016年はリスティング広告が入っていたが、2020年には無い
  • 2020年の検索結果上部はローカルパック※、1〜2位はホットペッパー

ローカルパックとは?

ローカルパックとは、地域の情報に関連するキーワードで検索された際、地図と共に検索画面の上部に表示される店舗情報の検索結果のこと。
通常の検索エンジン対策をSEO(Search Engine Optimization)と呼ぶのに対し、ローカルパックの対策はマップエンジン対策=MEO(Map Engine Optimization)と呼ばれています。

2020年:地図情報が上位に、アメブロは1ページ目は0件

2016年と比べて特徴的な違いが出ています。

検索結果のページ上部には「ローカルパック」と呼ばれる地図と共に店舗情報の特別エリアが表示され、ホットペッパーが1位・2位を独占。2016年にあった広告3件は今回はゼロ件に。(このエリアでのアロマサロンは儲からないんでしょうか)

そして1ページ目にアメブロはゼロ件。19位にやっと1件見つかりました。2020年3月 横浜市 アロマサロンでの検索結果

2016年には1ページ目にあったアメブロは、2020年、このキーワードの検索結果からはいなくなりました。

因みに「川崎市 アロマサロン」のキーワードで検索結果2016年はアメブロが1位。2020年3月では1位〜2位はホットペッパー、アメブロは3位と4位。ランクは下がっても増えました。

検索キーワードによって結果は異なりますね。

2016年:検索結果にランクインしていたアメブロ2件、広告3件

1ページ目1件(7位)、5ページ目1件(順位未確認)

※検索結果の260位までを目視で確認した結果。

yokohama-aroma

 

検索結果には1件しか出ていなくてもアメブロ内には400件以上の記事が存在

ameblo.jpのトップページで同じキーワード「横浜市 アロマサロン」で検索してみます。このキーワードで引っかかるアメブロの記事がどれくらいあるのかを調べるためです。
アメブロ検索

すると400件以上のアメブロが検索結果に出てきました。

アメブロ内検索で「横浜市 アロマサロン」で検索

 

つまり「横浜市 アロマサロン」のキーワードに関しては、次のことが言えます。

考えられること

  • アメブロ内に関連記事が400件以上も存在
  • Googleでは2件しか表示されない
  • アメブロから検索結果に載るための倍率は約200倍

記事数とブログ数はイコールではないものの、検索にはほとんどお目見えできていない状況がわかります。

「横浜市 アロマサロン」
アメブロ内での検索結果数
2020年 2016年
409件 491件
Google上での検索結果数 1件 2件

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事で書いたことはほんの一例であり、ビジネス内容やキーワードによっても当然異なります。よい記事であれば(そして検索件数が少なめであれば)上位表示もできるはずです。

しかしアメブロを自然検索で見つけてもらうことは、独自ドメインを使ったウェブサイトよりも、より難しくなってきているように感じます。

SEO対策とは、「アメブロだから、〇〇だから検索に見つけてもらいやすい」ということではなく、SEOで推奨される最低限のことを行いながら、見込み客が欲しいと思う情報の提供に徹することなのです。

なので自分自身がSEOに取り組み、学ぶことが一番大事です。

アメブロが強いのはSEOではなくコミュニティ集客・ソーシャルメディア集客です。

「読者登録」やコメント等のソーシャルメディア機能などの独自機能を存分に生かした上で、さらに質の高い惹きつける記事を書くようにしてゆくこと。そうすればアメブロ内でもすぐに抜きん出ることができるはずです。

ブログはコンテンツが一番のキモです。

いい記事が書けるよう、取り組んでいってくださいね。
お互いがんばりましょう。

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