メルマガは個人起業家さんにとって欠かせない、まだまだ強いツールです。
配信サービスもかなりの数ありますが、スモールビジネスにとっては固定費はおさえたい。でも大事な機能や品質もおさえたい!そんな 個人起業家さんを想定し、特色のあるサービスを厳選して4つだけに絞りました。
選定は以下を目安に、スタートプランが月額5,000円以上のサービスは除外しています。
- お手頃価格
- ある程度の実績がある
- 基本機能にくわえて、特徴的な機能がある
- サポート(情報)がしっかりしている
それぞれ被らない特徴のあるものを紹介しています。
すでにメルマガを運営している方でも登録者数(リスト数)が1万件以下、毎月1万円以上 払っている場合は、見なおす価値ありますので、しっかり見比べてください。
海外の洗練されたサービス「Mailchimp(メールチンプ)」
外部連携、価格、使いやすさ、メジャーさでは一番のおすすめです。
- 《価格》
登録者数 2,000件まで:月10,000通まで 無料
登録者数500件まで:約1,160円(10ドル)
登録者数1,500件まで:約2,400円(15ドル)
登録者数2,000件まで:約2,900円(25ドル)
登録者数5,000件まで:約5,800円(50ドル)
《初期費用》無し - 《無料体験プラン》有り 上記の条件でステップメールも無料で配信可能。
ただしステップメールは有料プランのみ※追記:無料でもステップメールが使えるようになりました。
無料でもアカウント登録時にクレジットカード登録が必要です。知らないうちに無料枠を超えてしまった場合でもサービスを予期せず止めなくて済むような対処のようです。 - 《導入実績》1,400万社以上
- 《注目機能》ドラッグ&ドロップ編集画面で柔軟に画面をデザイン、見やすい解析画面、解析チェックやリスト管理できるスマホアプリ、通販サービス、WordPress・Facebookページ・Googleドキュメントなど200以上の外部ツール連携機能連携、Paypal決済、ランディングページ作成機能、Facebook、Twitter連携投稿機能など
- 《独自ドメインの使用》有り
- 《サポート》メール/FAQ
- 《勉強会/説明会》無し
MailChimpの機能などをこちらにまとめています。まとめた記事はこちら。 安くて高機能、メジャーで実績のあるアメリカのメール配信システム「MailChimp」の、魅力的なサービスの特長をご紹介していす。 続きを見る
MailChimpとは?2000人まで無料で使える凄いサービス
「MailChimp」の特徴・メリット
無料でステップメールができる。手頃な価格。洗練された画面。メールエディターがワードプレスのブロックエディター(ページビルダー)のようで非常に使いやすい。
さすが英語圏らしく、実績数は1400万社以上。管理画面やメール作成画面の使いやすさ、外部サービスとの連携の幅の広さなど、高機能に対し非常に低価格。日本より圧倒的に洗練されています。
MailChimpのChimp(チンプ)とはチンパンジーの略称。マスコットキャラクターのフレディ君がおなじみです。
私も使用していますが、使いやすさ、分りやすさを気に入ってまして、HTMLメールでレスポンシブ画面にしたい方ならぜひおすすめしたいサービスです。
✔︎メールビルダーが使いやすく高機能
✔︎連携機能が豊富
✔︎スマホ向けアプリで読者状況をチェック
iOSとAndroidに対応したスマホアプリがあり、リストの登録状況、登録者数の行動などスマホでチェックできるのもいい感じです。
また、スマホからメール配信ができるアプリもあります。
スマホの写真をメルマガに配置するなど、スマホならではの機能付きです。
✔︎メールはソーシャルメディアに投稿も可能
メールが配信されてソーシャルに投稿も可能。エディターで作成したHTMLのソースも比較的キレイでいいと思いました。
(あるメルマガサービスは改行が全部<div>になってゴミタグがつく)
✔︎テンプレートが豊富
メール作成にはデザインテンプレートが豊富にあり、魅力的な画面を作りやすくなっています。
✔︎ABテスト、対象を絞るセグメント配信が可能
A/Bテストも可能。リストをグループ分けし、グループごとにメールを送ったり、開封していない人向けにメールを送ったりと、細かなマーケティングが可能ですので、登録者ごとに最適な内容を送ることで関係性を深めるCRM(カスタマーリレーションシップマネージメント)的な使い方も可能です。指定したアドレスにテスト配信もできますので安心です。
MailChimpのデメリット
英語であること。これが一番です。
FAQは充実しており、サポートへの質問もすぐにレスがきてよい印象です。ですがそれらを英語で理解しないと行けないということ。それが最も難点でしょう。
また、メール配信が 月2,000件まで、しかもステップメールまで使えるとなれば英語以外のデメリットは何もないように感じられます。
ステップメール機能は有料のみになりますのでご注意ください。
MailChimpはこんな方におすすめ
- 見やすく垢抜けた画面のメルマガを作りたい方
- 手頃な値段でメール配信を始めたい方
- 読者の開封やクリック状況などで条件を絞り、最適化したメールを送りたい方
- レスポンシブ メールを作りたい方
- リスト数(読者数)が1万人くらいで月額1万以上払っている方
- スマホで登録状況、開封率、クリック状況などを見たい方
- 直感的にメールの画面を作りたい方
- Paypal決済、ショッピングサイトとの連携がほしい方
- メールマーケティングを実践したい方
▼ここから登録すると30ドル割引です▼
メルマガサービス 「MailChimp」公式サイト
国内:高い到達率、老舗の『ステップメール配信ASP「オートビズ」』
- 《初期費用》11,000円
- 《価格》※年額払いで安くなる
スーパーライト:1,980円/月 リスト 数3000件まで、
ライト:〜3,520円/月 配信数1万通/月まで、リスト数無制限
スタンダード:〜5,990円/月 - 《無料体験プラン》無し
- 《導入実績》2,500社以上
- 《注目機能》
PayPalなど決済サービスとの連携、配信対象者絞り込みのセグメント配信、バックナンバー公開、誕生日やイベントメール配信、読者が配信解除URL差し込み可、期間限定やパスワード設定した公開ファイルのダウンロード、空メール機能 など - 《独自ドメインの使用》有り
- 《サポート》フリーダイヤル電話(平日)
- 《勉強会/説明会》有り
「オートビズ」の特徴・よいところ
- 2002年からサービス提供しているので実績がある
- 電話サポートがある(平日10時〜18時)
- スパム扱いされない配信システムの構築で到達率は高い
- 登録者の誕生日にバースデーメールを配信できる
- 配信する対象を絞り込んだセグメント配信ができる
- 携帯キャリアメール宛ての配信にも強い
- 無料レポートや資料請求などの配信で、公開したファイルに有効期限やパスワード設定ができる
さらに配信数を増やしたい方は、より複雑な設定も可能な上位コースの「高機能ステップメール配信ASP「パワーステップメール」があります。
通常の一括配信メールとステップメールの配信数は、別々に制限が設けられています。普段の配信数を把握してから選ぶと適切なプランを選択できるえしょう。
キャリアメールは迷惑メールに振り分けられることが多々ありますが、オートビズはキャリアごとの配信ロジックを変えているので届きやすいようです。
「オートビズ」で注意すべきこと
HTMLメールを作ろうとすると少し手間がかかります。
またスーパーライト:1,980円/月プランはステップメールがこの価格で使えるのは嬉しいですが、通常のメール配信(一斉配信)はできません。ステップメールだけを使いたい、登録者数3000件までの人のみですので注意しましょう。
また、管理画面がちょっとシステムっぽさが強くて固い印象。
「オートビズ」はこんな方におすすめ
- 手頃な価格でやりたい方
- 特定の条件で絞ってメールを配信するマーケティグ機能が欲しい方
- 「空メール送信でメルマガ登録」機能が欲しい方
- テキストのみのメールで良い方
- リスト数が1万件以下で 月額1万円以上払っている方
- ステップメールを数十個、使いたい方
- 一通りの機能は欲しいけど価格を手頃にしたい方
国内:使いたい放題、無制限で固定金額の「アスメル」
- 《初期費用》15,750円※
- 《無料体験プラン》無し
- 《導入実績》12,700社以上
- 《注目機能》
ステップメールのストーリー数・配信数・登録者数 無制限、空メール登録機能、キャリアメール配信に対応、登録禁止ドメイン・IPアドレス - 《独自ドメインの使用》有り
- 《サポート》フリーダイヤル電話(平日)/メール/FAQ
- 《勉強会/説明会》有り
※アスメルの説明会に参加しその場で申し込んだら初期費用が0円になりました。説明会は定期的に行われていますので各自でご確認ください。
「アスメル」の特徴・メリット
なんといってもリスト数(登録者数)も、配信数・ステップメールのストーリー数も無制限で追加料金なしの<月々3,333円 固定>という点です。数千〜1万件のリスト数で他社でメルマガ運営されている方は、アスメルに移項すればかなり費用を抑えられるでしょう。
クリック率と開封率の測定機能は一斉配信時のみで、ステップメールではできません。
サポートは電話対応あり。定期的に行われる説明会で、直接、聞くことができます。
到達率にこだわった上位サービス専用IPプラン「アスメル・プラチナプラン」は 5,400円/月。
「アスメル」で注意すべきこと
- 「無制限」以外の特徴はあまり無い印象。
- 無料期間はなく初期費用が発生します。事前にサポートやFAQで確認してから申し込んでください。不安があれば電話で問い合わせるとよいでしょう。
- ヘッダー、フッターの自動挿入機能はありますが、デザイン テンプレートはありません。レスポンシブのメルマガ画面をつくりたい場合は、自分でHTMLのデザイン テンプレートを用意する必要があります。
どちらかといえば、画像や文字装飾をあまり使わないテキストがメインのメルマガを送る方に向いていると思います。
「アスメル」はこんな方におすすめ
- リスト数(読者数)が多い方(5000件〜)
- リスト数も多く、配信回数も多い方、制限なく使いたい方
- リスト数が1万件以下で 月額1万円以上払っている方
- たくさんの種類のステップメールを送り分けている方
- レスポンシブ メールを作らなくてもよい方
- シンプルなテキストのメールを送る方
国内:マーケティングツールが一式揃った「エキスパ」
- 《価格》
5千プラン:1日5千通まで 3,470円
1万プラン:1日1万通まで 7,400円
2万プラン:1日2万通まで 14,700円 - 《初期費用》無し
- 《無料体験プラン》有り
- 《導入実績》10万ユーザー
- 《注目機能》LINE、ショートメール連携、継続・分割決済サービス、ウェブサイト作成機能、商品販売機能、商品アフィリエイト機能など
- 《独自ドメインの使用》無し
- 《サポート》電話(平日10時-17時)/メール/サポートサイト
「エキスパ」の特徴・メリット
エキスパ 各配信手段 比較表
エキスパは「インターネットビジネスの総合サービス」として安さが売りで始まりましたが、今はエキスパを使ってユニークな「稼ぐ」機能に特化しています。
最大12回までの分割決済、最大3回の銀行振込、継続決済など、サブスクリプション系ビジネスの決済に活用できる機能が特徴的です。
セミナーなどの商品を登録すれば決済はもちろん、アフィリエイトも可能なのでアフィリエイターに依頼して集客を加速できる機能も。
面白いのはLINEとスマホのショートメッセージ連携機能。
LINEはエキスパ経由で使うとLINEの配信コストは無料のうえ、一括メッセージ配信やステップメール、絞り込み配信まで可能です。
またウェブサイト作成機能もあり、ランディングページや通常のホームページまでテンプレートを選んで作成。サイト上で商品を販売する決済もすべてエキスパで完結できます。
「エキスパ」で注意すべきこと
- 五千プラン(5,000通/日まで)は1,970円/月と手頃ですが、その上の一万プランは、いきなり4,500円/月にあがりますのでご注意。リスト数の規模や、今後増やして行く数をある程度、見越して選んでください。
- 無料プランは2017/1/9よりメール配信ができなくなるので、有料へアップグレードが必要です。
- デザイン テンプレートはありません。レスポンシブ※のメルマガ画面をつくりたい場合は、自分でHTMLのデザイン テンプレートを用意する必要があります。
※ヘッダーフッターや署名など毎回使用するバーツを登録しておくテンプレート機能はあり。
※レスポンシブ メルマガ:
スマホやパソコンなど、メールをみる機器によって、画面の横の空きに色を入れたり、画像サイズを横幅に合わせて表示できるようにするもの。
ヘッダー画像を入れたい場合はレスポンシブのほうが見栄えがよいです。
ご自身でレスポンシブの枠組みを用意できるのであれば、エキスパでも使用できます。
エキスパはこんな方におすすめ
- 価格をおさえたい方
- リスト数が1万件以下で 月額1万円以上払っている方
- 決済サービス(分割、定期)を入れたい方
- メルマガリストに商品販売をしたい方
- テキストのみのメールを送る方
「インターネットビジネス総合サービス - エキスパ」を詳しくみる >>
まとめ
基本的に、国内の価格も機能のバランスがよい手頃なサービスは、テキストメールを送ることを前提としているように思います。
メールマーケティングは画像をキレイに入れるから成約率が上がるわけではありません。テキストが中心でも、HTMLメールにすることで見やすい行間やPC、スマホそれぞれで最適化された画面にする、となるとやはり海外が圧倒的な気がします。
また、テキストメールのみは「この人誰だっけ」ってなるんですよね。
ヘッダーにロゴなどがあるだけでも識別しやすいです。メールって登録する方は色々取っている人はいますからね。
メルマガをこれから始められる方や始めて間もない方は、リスト(登録者数)は小さいですので、小さく始めることをオススメします。リストの成長にともなってプランを変更(=価格が上がる)してゆけばよいと思います。
ご自身がどんなメルマガにしたいのか、メルマガ読者層や配信の頻度、今後の成長計画を考えて選ぶようにしてくださいね。