2019年超実写版「ライオン・キング」映画レビュー

超実写版「ライオン・キング」レビュー。あの名作アニメは偉大だった

ディズニーの名作アニメ映画をフルCGでリメイクした2019年<超実写版>「ライオン・キング」 を公開初日に見ました。覚書の意味も込めてレビューを書いておきます。
超実写とは実写ではなくフルCGで作られた「超リアルな」という意味が込めてあります。

やはり楽曲は素晴らしい!!!
冒頭の「サークル・オブ・ライフ」では、超実写ならではの壮大な自然と動物たちの生命のパワーが溢れる高揚感に目が潤みました…はああ。

私の鑑賞背景:

  • オリジナルのアニメ映画「ライオンキング」鑑賞済み
  • VODの続編「ライオンキング2 シンバのプライド」鑑賞済み
  • 劇団四季の舞台はかなり昔に鑑賞済み
  • iPhoneにブロードウェイ版(舞台)のサントラ有り

(上の画像は2019年「Lion King-the 2019Film」 サントラのジャケットより)

原作を忠実に再現しているところ、やや変えているところ両方あり

様々なところで原作の構図を忠実に再現しているところもあれば、「リアルさ」のために調整されているところ、新しく加わっている箇所があります。

トレーラーは
「人生は不公平だと思わないか、友よ」

スカーの不満げな暗いセリフから始まり、父の教え「サークル・オブ・ライフ」の言葉を背景に大自然の中で展開するシンバの旅、そして最後にティモンとプンバァの "あの" 🎵ア・ウィンモウェッ🎵ア・ウィンモウェッ🎵の「ライオンは寝ている(the lion sleeps tonight」で終わるという、巧みな構成です。

オープニングのサークル・オブ・ライフは原作の再現性が非常に高く、超実写化された映像は迫力があって見ものです。

冒頭でシンバの誕生お披露目式で、呪術師マンドリルのラフィキがシンバの額にマークをつけるものは、原作ではバオバブの木の実の液体だそうですが、本作では赤い根を折って出る粉状のものに変更されています。またラフィキのシッポは原作では長いですが、本作では短く変更。

シンバとナラが久しぶりに再開して恋に落ちるシーンでは、原作ではナラがうっとりと誘惑する目つきをしますが(動物アニメですごい表情を使うなあ…と思った記憶あり)、本作ではペロッとシンバの顔をなめる動作へと変更されています。

その他はぜひ発見してみてください。

プンバァとティモンのコンビはなんとも不思議な感じ

笑い担当のこのコンビはアニメのような表情が出やすい白目はなく、リアルなミーアキャットとイボイノシシの目で、見た目はあくまで本物です。
ミーアキャットの立ち姿やお腹を上にしてシンバに寄りかかる姿はとってもリアル。
彼らの掛け合いなどの作られた演出と、ドキュメンタリーのようなリアルさと、なんとも言えない不思議な組み合わせでした。

(動物園で見た本物のミーアキャットってむちゃくちゃ可愛いです)

彼らのモットー「ハクナ・マタタ」以外に、シンバが父から教わった「サークル・オブ・ライフ(命の環)」に対して真っ向から対抗するような「直線」の話が新たに加わっています。
「あれ、こんなこと原作にあったかな」と思いましたが、この作品オリジナルのようです。

ハクナ・マタタを口ずさみながら画面から3人が去っていくシーンは、本作ではふんだんにアドリブっぽいやりとりが入っています。

子供の頃のプンバァはイボイノシシではない?

2019年版のライオン・キングでは、アニメ版にあったがアフリカに生息していない動物をカットしたり、よりライオンらしい仕草に変更したりと、超実写とのバランスを取るために「リアル」に近づけているらしく、だからこそ余計に気になったのがプンバァの子供の頃の姿。

プンバァは「Warthog」、イボイノシシですので画像の左の姿であるはずですが(大人の姿とほぼ同じ)、映画では右の模様の入ったウリボウの姿でした。

「ハクナ・マタタ」の冒頭、プンバァが子供の頃の思い出したくないエピソードを語るときの、思い出の中の姿がどう見てもイボイノシシの子供ではなく、アカカワイノシシの子供でした。

リアリティのために原作から微修正を加えてきた本作品のスタッフがなぜこんなことしているのか?意図があるのか、単なる調査不足?それはありえない。
ということは意図して見た感じを優先したのか、そういうイボイノシシがある設定なのか。・・・・疑問です。

スカー… リアルだからこそ、そんな悪いやつに見えないよ!

動物には人間のような邪悪さはないですから、どうもスカーが原作ほどの悪者には見えませんでした。むしろ彼が滅びるシーンは心が痛んだくらいです。
Twitterでもそんなことをつぶやいている方がいました。地域猫とか呼ばれているし、、

シンガーのビヨンセがナラの声と「愛を感じて」、オリジナルソング「Spirit」を歌う

あの歌姫ビヨンセがナラの声を担当、当然、シンバとの再開のシーンで流れる「愛を感じて(Can you feel the love tonight)」、この映画のオリジナル曲「Spirit」は彼女の歌声が流れます。

ジャケットカバーが素敵ですね。アフリカのプリミティブな雰囲気と誇らしさも感じさせます。褐色の肌が魅力的。プロモーションムービーではアフリカ的イメージで、ライオン・キングのシーンも挿入されています。

▼Beyonce 「Spirit」▼

 

ライオンキングの「超実写」とはどういう意味?

「超実写」とはディズニーが今回のCG版「ライオン・キング」の宣伝で使用している言葉です。「超リアルな」という意味ですから、実写ではないということです。
ですが、日本ディズニー公式ページのタイトルタグには「実写映画」になっているのは見逃しません。多分、すでに存在するカテゴリーで「実写」に分類されたんでしょうね。

ライオン・キング|実写映画|ディズニー公式

リアルだからこそ、人間のセリフをかわし、ジョークを言ったりする動物たちの姿はなんというか…見たことのない不思議なものでした。

超実写版「ライオン・キング」には「実写」が使われている

実は映画の中で1シーンだけ実際のアフリカでの映像が使われているということを、ジョン・ファヴロー監督が自身のインスタで言っていました。それが映画の冒頭、サークル・オブ・ライフの歌が始まるとともに映る夜明けの絵のようです。超実写の中では全く気づきませんでした。

これがライオン・キングの中で唯一本物の映像です。 アニメーターとCGアーティスト達で1490ものCGショットを作りましたが、その中にたった1つだけアフリカで実際に撮影したものを入れています。
サークル・オブ・ライフが始まる、映画の一番初めのショットです。
- Jon Favreau (Instagram account)

まとめ:アニメの原作の完成度高いからこそ新しい切り口でも楽しめる

超実写版「ライオン・キング」はストーリーはシンプルで、テーマは普遍的です。

偉大な父親を超えられないと思う葛藤や、蓋をしたい過去に向き合うこと、責任を果たす決意、そして時には "くよくよしない(ハクナマタタ)" こと ー これらは今でも通用するものですよね。

ミュージカル版はロングラン、そして20年後にはCGリメイクされてもまだ楽しめるのですから、オリジナルのアニメーションがいかに完成度の高い作品かを実感。

2019年の技術でのリメイク版は十分に楽しめます。スクリーンで見る方が楽しいと思います。

今回の宣伝ポスターは素敵なものが多いのですが、その中でも声の役者とキャラクターとが映ったバージョンは、非常に格調高い雰囲気でお気に入りです。

日本向けには使われていないようですので、この大人っぽいポスター(全7枚)を最後にご紹介しておきます。

これもファヴロー監督のインスタの投稿で確認できますよ。

 

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🦁👑 #thelionking

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1枚目:ナラ役 ビヨンセ
2枚目:シンバ役、ドナルド・グローヴァー
3枚目:ティモン役 ビリー・アイクナー、プンバァ役 セス・ローゲン、ザズー役 ジョン・オリバー
4枚目:スカー役 キウェテル・イジョフォー
5枚目:サラビ(シンバの母)役 アルフレ・ウッダード
6枚目: シェンジ役(ハイエナ)フローレンス・カサンバ、アジジ役 エリック・アンドレ、カマリ役 キーガン=マイケル・キー
7枚目:幼いシンバ役 JD・マックラリー、幼いナラ役 シャハディ・ライト・ジョセフ

 

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