NHK大河「真田丸」好調ですね。さすが三谷さんの脚本がよいのか、セリフや人物描写が面白すぎる。草刈正雄さんや寺島進さん、両者とも「本(脚本)がいい」とおっしゃっていましたからね。ということで真田丸ネタで書きます。
信濃国は小豪族の真田昌幸が大名となって治めるべきだと、素破(すっぱ/忍び)の出浦氏が訴えます。
御主には一国を率いる力がある。
今、信濃は空だ。北条も上杉も徳川もおらん。
そうしむけたのは誰だ。御主だ。
御主にはそれができた。
その才覚と度胸があればこわい者など居らん
- 出浦昌相 (寺島進)/第9回「駆引」大河「真田丸」
しかし真田昌幸 当人は揺れています。
某でよいのでしょうか…
儂にこの地を治めるだけの力があるのでしょうか。
いいや… この世に武田信玄公の代わりが
務まる者などいるわけがない
- 真田昌幸(草刈正雄)/第9回「駆引」大河「真田丸」
まあドラマですので、物語の流れとしてフンフンと観てたんですが、
ふと、後から自分ごとに感じられたのです。
起業家にとって
腹をくくるってすごく大事だなあと。
三谷氏の脚本は言葉が印象的なので、後からふっと甦るのです。
真田昌幸! 腹をくくれ!
- 出浦昌相 (寺島進)/第9回「駆引」大河「真田丸」
大名になる決意をしろと、家臣の出浦が葉っぱをかけます。
少し前まで、私自身が、
「決めずにやっている」自分に気づきました。
「曖昧にしておく」ことが多かったのです。
それを意識していたわけではないのだけれど
「よし、これをやろう!」と腹をくくれなかった。
どこかで、思うように行かなかったら
戻れるような状態にしておこうと
していたのでしょう。その方が安心だから。
そんなんじゃ当然実ることもなく、
気持ちの空振りだけが残りました。
本気じゃなかったということですよね。
そして覚悟が決められない時は、
自信が持てないからという場合もある。
周りに「だいじょうぶだよ、十分チカラがあるよ」
と言われても、自分には確信が無いわけです。
というのも、自分の頭の中には
今の自分より先を言っている人と比較しているから。
そう、まさにこの昌幸みたいな状態です。
自分より先を行く人が 自分より出来ているのは当たり前。
一歩を踏み出さない限り、今いる場所からは移動できないんですよね。
自分の理想の場所に行くためには
「踏み出すと決める」こと。
そして「諦めること」も決めること。
真田昌幸が「大名になる」と腹を決めたときも、
国衆たちの寄合による統治は諦めました。
どちらか踏み出すときは、
そのどちらかに行かないと決めることだから、
行かないと決めた先で得られたかもしれないコトを捨てるということ。
まずは持っているものを一度手放すことを決めてみよう。
そして新しい景色の見えるところへ移動しよう!