美容室って、チェーン店の看板よりも結局は個人のスキルじゃないですか。
スキルって、カットする技術だけじゃなくて接客力や髪に対する知識、提案力すべてのこと含めて、総合的なものの意味。
そもそも、ホットペッパーにある店の技術力って、分ります?
使っている写真は自分たちが切ったものでないレンタルものも
多いらしいし(だと思ったわ〜)。
ああいうところで選ぶ基準は
「安いか」「欲しいメニューがあるか」だけ。
それって「あなただから」じゃないわけです。
安さで来る客は、安さで違うところにカンタンに浮気する。
ここ2年ほど、なぜか「えっ?」なレベルの美容師に
不運にも当たり続けていた。
そう、表参道の店でも、ホットペッパーでの店でもそう。
もう、どこへいったらいいか分らなくて、とにかく髪を伸ばして縛ってた。
でもどうしても髪を切る必要がでてきて
どうしようかと思ったとき、5年ほど前にチェーン店の美容室で
担当していただいた方が独立していたことを思い出した。
その人はとても上手かったんだけど、独立されてから疎遠になっていたので
検索して見つけて場所を見つけて予約。
「YONEca」の稲葉さん(漆黒な髪に映ってます笑)
店内に入れば、大きな声でのお客さんとの会話が響きわたってる。
経緯をいろいろ説明すると、
どうしてこんなパサーッとした状態になったのか、
縮毛矯正を前提にしていない梳き方だからだとか、
凝固タンパク質がなんだとか…チェーン店の
トリートメントとうちのトリートメントのランクはetcと、
まあ、髪について語る語る。笑
特に具体的な髪型のイメージはなく、
細かいことを言わなくても
今の髪の状態でベストなことを説明してくれながらやってくれた。
それで半年くらいのスパンで戻すプランを提案してもらったんです。
そうか、場所も意外と行きやすい。価格も思った程高くない。
これからここに来ればいいんだ、と安心したわけです。
話を聞くと、私と同じように前のチェーン店で
切ってもらっていた人が、
子育てが落ち着いたからと千葉から6年ぶりに来たそう。
それってすごいことじゃないですか?
美容院なんてどこにでもあるでしょ。
千葉から横浜の都筑区にわざわざです。
私も5年ぶりくらいに結局「戻って」きてるわけですよ。
最後に切ってもらったトホホな美容院は、
「形」だけは最高なものなわけです。
待ち合いスペースにリッチなソファー、
ワイド画面の壁掛けテレビに洋画。
ヘアカットの席前の鏡に埋め込まれた
小さいスクリーンでDVD鑑賞、
長時間施術の人向けにドトールコーヒーの
メニューから選べるドリンクサービス。
すごいです。
でも、コーヒーが美味しかった!インテリアがカッコ良かった!
が、そこへもう一度行く理由にはならない。
よいものを提供してくれる「人」がいるから行くわけでしょう。
その人が去った元のチェーン店には、
そのうちなんとなく行かなくなっていた。
なんか、行く理由がなくなったんですよね。
私がこの人を覚えていた理由は、
・技術が上手くて仕上がりが良かった(デジパのカールぐあい、カット)
→ 満足度
・髪に対する考えや知識をよく語っていた
→ 商品に対する説明や考えの伝達
・「こんど〜仲町台で独立します」と声をかけてくれていた
→ 告知
この3つだった。
つまり、
どこででもやってもらえるけれどどこでもいいわけじゃなく、
あなたを信頼するから、あなたのところに来るわけです。
やっぱり人がつながりを感じるのは人。店や企業ではない。
人は人のファンにしかならないってこと。
美容師という個人の腕に依るシゴトだからというところもあるけれど、
ほかのビジネスだってそうだと思う。
「あなただから買いたい」と思われること。
それがマーケティングの究極の姿じゃないかと思うんです。
その人の美容室はこちら ↓
美容院「ヘアーアトリエ YONEca(ヨネカ)」
〒224-0041 横浜市都筑区仲町台1-18-7 リポザーレ仲町台101
横浜市営地下鉄・仲町台駅南口徒歩3分
http://www.yoneca.com/